奈良公園の特徴は広々と続く芝生と、芝生を縁取る木々、そこに遊ぶ鹿の群れ、非常に見通しがよいこの解放感にある。 見通しがよいのは、シカが首を伸ばして樹木をたべられる高さまでは、樹木の枝が払われているような状態になっている。 この高さをディアライン(鹿摂食高)と呼ばれている。それでも地表付近で生息している植物はある。これはつまりシカが食べないアセビ、ナギ、イワヒメワラビ、イラクサなど毒や棘がある植物である。