奈 良 公 園 の 特 徴

奈良公園の特徴は広々と続く芝生と、芝生を縁取る木々、
そこに遊ぶ鹿の群れ、非常に見通しがよいこの解放感にある。

見通しがよいのは、シカが首を伸ばして樹木をたべられる高さまでは、樹木の枝が払われているような状態になっている。
この高さをディアライン(鹿摂食高)と呼ばれている。

それでも地表付近で生息している植物はある。これはつまりシカが食べないアセビ、ナギ、イワヒメワラビ、イラクサなど毒や棘がある植物である。

公園に生える 一面の芝は1000台以上の芝刈り機であるシカたちによって日々刈り取られている。
そしてシカの落とす糞はコガネムシや微生物によって分解され、土壌に還るため糞を掃除しなくても、糞だらけにはなっていない。
シバ→シカ→糞虫・小動物→微生物→シバ
という簡明なサイクルで生態系が保たれている。


 
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