秋さらば 今も見るごと 妻ごひに
鹿鳴かむ山ぞ 高野原の上

所在地>>近鉄高の原駅出口
 
秋萩の 散りのまがひに 呼び立てて
鳴くなる鹿の  聲の遙けさ

所在地>>手向山八幡宮境内
 
沫雪の ほどろほどろに 振り敷けば
平城の京し 思ほゆるかも

所在地>>五条町秋篠川畔
 
あをによし 奈良の都に たなびける
天の白雲 見れど飽かぬかも

所在地>>市役所前庭
 
あをによし 寧楽の都は 咲く華の
薫ふがごとく 今盛りなり

所在地>>朱雀大路緑地
 
妹が家に 伊久里の杜の ふぢの花
今来む春も 常かくし見む

所在地>>穴栗神社境内
うちのぼる 佐保の川原の 青柳は
今は春べと なりにけるかも

所在地>>夢窓庵前庭
 
打上 佐保能河原之 青柳者
今者春部登 成尓鶏類鴨

所在地>>船橋緑地公園

 
うつせみは 数なき身なり 山川の
清けき見つつ 道をたづねな

所在地>>大安寺境内
 
うらうらに 照れる春日に ひばりあがり
情悲しも   ひとりしおもへば

所在地>>氷室神社境内

 
宇利波米婆 胡藤母意母保由
久利波米婆 麻斯提斯農波由 …

所在地>>西方寺境内
 
大き海の 水底深く 思ひつつ
裳引き平らしし 菅原の里

所在地>>喜光寺境内
 
春日なる 三笠の山に 月も出でぬかも
佐紀山に 咲ける桜の 花の見ゆべく

所在地>>近鉄高の原駅前広場
 

 
君に恋ひ いたもすべなみ 奈良山の
小松が下に 立ち嘆くかも

所在地>>狭岡神社境内
 
佐保川の 清き河原に 鳴く千鳥
かはづとふたつ 忘れかねつも

所在地>>佐保川 水辺の楽校

 
佐保過ぎて 奈良の手向に 置く幣は
妹を目離れす あひ見しめとそ

所在地>>JR平城山駅前
 
佐保過ぎて 寧楽の手向に 置く幣は
妹を目離れす あひ見しめとそ

所在地>>添御県坐神社境内

白珠は 人に知らえず 知らずともよし 知らずとも
吾れし知れらば 知らずともよし

所在地>>元興寺境内
須売呂伎能 御代佐可延牟等 阿頭麻奈流
美知乃久夜麻尓 金花佐久

所在地>>真言院境内
 
高円の 秋野のうへの 朝霧に
妻呼ぶ牡鹿 出で立つらむか

所在地>>高円山展望台
 
 
高円の 秋野の上の なでしこの花
うら若み なでしこの花

所在地>>奈良佐保女学院短大前庭
 
 
高円の 野辺の秋萩 いたづらに
咲きか散るらむ  見る人無しに

所在地>>白毫寺境内
 
 
たてもなく ぬきも定めず をとめらが
織れる黄葉に 霜な降りそね

所在地>>正暦寺境内
 
 
千鳥鳴く 佐保の河門の 清き瀬を
馬うち渡し 何時か通はむ

所在地>>夢窓庵入口
 
 
月立ちて たゞ三日月の 眉根掻き
日長く戀ひし 君に逢へるかも

所在地>>法蓮桜町 佐保川堤
 
 
はね蘰 今する妹を うら若み
いざ率川の 音の清けさ

所在地>>率川神社境内
 
 
春の野に すみれ摘みにと 来しわれそ
野をなつかしみ 一夜寝にける

所在地>>和楽園
 
 
東の 市の植木の 木足るまで
逢はず久しみ うべ恋ひにけり

所在地>>辰市神社境内
 
 
ふりさけて 三日月見れば 一目見し
人の眉引き 思ほゆるかも

所在地>>法蓮桜町 佐保川堤
 
 
古郷之 飛鳥者雖有 青丹吉
平城之飛鳥乎 見楽思好裳

所在地>>瑜伽神社境内
 
 
水沫なす 微き命も
栲縄の 千尋にもがと 願い暮しつ

所在地>>五劫院境内
 
 
むらさきは 灰さすものそ つば市の
やそのちまたに 逢へる子や誰

所在地>>春日大社神苑
 
 
わがせこが 見らむ佐保道の 青柳を
手折りてだにも 見むよしもがも

所在地>>春日野荘
  
わが背子と ふたり見ませば いくばくか
この降る雪の うれしからまし

所在地>>大仏殿北西
 
  
女郎花 佐紀澤に生ふる 花かつみ
かつてもしらぬ 戀もするかも

所在地>>水上池畔
 
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